クラブ・バロン*5

おお騒ぎしている、召使いの前を素通りし、両親への挨拶もせず、ブーツをぬがずに足も洗わず、出会いの間へとむかいました。そして山積みの肖像画の中から今回の相手の肖像画を掘り出しじっくりと見て、想像力を働かせ彼女を思いました。

バロンはプリンセスがとても素敵な人だと思い始めました。彼女の元(部屋)へ、今までの事を伝え、失礼の数々、過ちの話しをする為、出向いたのです。

召使いのリボンはどうしてよいやら、マーガレットの方を見たり、かなりの動ようです。バロンはひざまづき、プリンセスの手にキスをし、礼儀正しく挨拶しました。
「○×△○××△……!〜〜!!」
そして自分自身の過ちを心からプリンセスに扮したリボンに話しました。

バ「……というわけで、私(わたくし)の思いを分かって頂けましたでしょうか?」
リボンは少し頬を赤らめて、
リ「はい、わたすでえんなら〜」(訳「はい、私でいいのなら」)

まだ求婚してないのに突然わけのわからない返事、そしてどこの領地の言葉かわからないイントネーションにバロンはきょとんとしています。

バ 「はぁ……?」

プリンセスマーガレットはビックリして思わずリボンの足を蹴りました。
リ 「いでぇ〜〜!!」
バ 「どうなさいました!」

プリンセスはリボンの叫び声を打ち消すように、
プ「ひっ!姫マーガレットは心から喜んでおられます。」

プリンセスマーガレットは召使いをよそおっている事も忘れ、
プ 「バロン様は素晴らしい方です。私はあなたと正式に婚約しとうございます。」

バ 「そなたは……?そなたは?!どこかで見たような……愛らしい方……??? あなたは!フィールドグリーンのプリンセス! あっあっあっ……いけません、あなたには婚約者が…いや広場で婚約パーティー、ほら彼は素敵な人だと思うんでしょ…だから、いやなら断ってしまえ!!」
プ 「はい?……ハイ! 私がアクエリアス川を越え、森の都カーモンドからやって来た、一応、婚約者の、プリンセスマーガレットです。」
バ 「は、ハイ! しかし似てる〜〜」
プ 「私、お恥ずかしいです。実は私もこの婚約が嫌で、いいえ、決められた毎日の生活がイヤだったのです。でもバロン様のお話を聞いて目覚めました。私次第で全てがバラ色に変わるのですね……。バロン様」
バ 「プリンセスマーガレット!!」

二人は手を取り合い、婚約どころか結婚の約束をしました。さあ2人の結婚式です。皆が2人を祝福しています。バロンはこれからもっともっと心から領民を愛し、全ての人を愛し、彼女と供に生きて行く事を誓ったのでした。

P.S.プリンセスマーガレットは式の途中リボンに「素敵な相手を必ず捜してあげる」「だから本当にいろいろごめんね」っと小声で伝えブーケを手渡しました。


バロンのプロトタイプ。
これがもとになって、2006年7月世界館公演『バロン 〜とても不思議な冒険綺譚〜』はできあがったと思われる。

うれいばろん

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

This blog is kept spam free by WP-SpamFree.

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください